スペイン旅行(11)

※スペイン旅行(11)-2004.4.7-

アルハンブラ宮殿の門を入り、城壁に沿って奥に進む。
暫くして、広場があり、そこに旧式の大砲が据え付け
られていた。 子供達が楽しそうに大砲と遊んでいる。

アルハンブラ宮殿

 イベリア半島は、8世紀以来イスラム教の支配下に
 おかれた。 イスラム教徒に滅ぼされた西ゴート王国
 の貴族達は北方の山岳地帯に逃げ込み、そこを拠
 点としてイベリア半島からイスラム教徒を駆逐し、キ
 リスト教徒の手に奪還する運動を起こした。この運動
 は、レコンキスタ(国土回復運動)と呼ばれている。

 レコンキスタが進展してくると、キリスト教徒に追われ
 たイスラム教徒達は、グラナダへと集まって来た。

 1031年、コルドバの後ウマイヤ朝が崩壊すると、グ
 ラナダはコルドバにかわるイスラム文化の中心地と
 なった。 1238年、ムハンマド1世はナスル朝グラナ
 ダ王国を建国、15世紀になると人口は40万人に達
 した。

 アルハンブラ宮殿は、ムハンマド1世が事実上の起工
 者となり、その後20人の王によって増改築が繰り返
 された。 

さて、大砲の向かいは、「カルロス5世宮殿」である。
1492年、レコンキスタの終わり(グラナダ奪還)から、
30年後、キリスト教国スペインの黄金時代に、国王カ
ルロス5世が建てたルネッサンス様式の建物で、アルハ
ンブラ宮殿最大の建物である。 コルドバにカテドラル
(大聖堂)を増築したカルロス5世が、アルハンブラ宮殿
に宿泊した際、イスラム建築に対抗した新しい宮殿を建
てたいと希望して建設させたという。

正方形の建物の中心に、真円形の中庭(パティオ)があ
る壮大な建物で、イスラム建築には見られない外壁の
装飾や王家の紋章が目に付く。

真円形の中庭は、現在でもコンサート会場として使用さ
れている。 音響効果が抜群に良いらしい。 中庭のど
真ん中で、大声を張り上げている女性が後を絶たない。
プリマドンナになった気分を味わえるとか。

宮殿内には、沢山の中庭があり、どの中庭も素晴らし
いが、やはり、一番目立つのは、「アラヤネスのパティ
オ」であろうか。

アラヤネスのパティオ

 プールのような長方形の池がある中庭で、代理石柱
 とアーチの回廊に囲まれている。 アラヤネスとは、
 池の両側に植えられている天人花(フトモモ科、原産
 地は東南アジアで、観賞用常緑低木)のことである。
 現在は花は咲いていないが、生け垣の緑が整然と
 した空間を作っている。

 バックのコマレスの塔が池面に映える姿は、なんと
 も素晴らしい。

城壁・アルハンブラ宮殿の内側を通って奥へ

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広場に大昔の大砲が据え付けられている

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カルロス5世宮殿

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同上宮殿入り口

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追加画像は下記をクリックして下さい

中庭(パティオ)に入って行くへジャンプ










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